「かむろざか」は 河童坂 の意味であるが、延宝7年 白井権八が品川で処刑され、そのあとを慕って遊女小紫が自害した時その侍女(かむろ)もあとを追って桐ヶ谷の二ツ池に身をなげたという。 その後 この一帯の丘陵をかむろ山、これに通じるこの坂を 禿坂 と今によび伝えている。(品川区設置の坂の標識より)……
峰原という地名は、江戸時代の谷山村(飛地)内の字名であった。現在の大崎三・四丁目付近にあたり、坂名はこの地名からとったものである。なお、谷山村の本村は西五反田二・三丁目の目黒川沿にあった。(品川区説明碑より)
平和坂は旧県道、むかしはこの地で六つの道が合流していたので六道坂とよばれていたそうですが大正十年に大改修が行われ現在の坂名に改められました。平和坂の由来は、改修当時東京上野で開催されていた平和博覧会からとったそうです。(坂下にある私設の坂標より)
「戸越」の地名は、この辺りが江戸越えの村だったことを由来としており、『江戸越えて清水の上の成就庵ねがひの糸のとけぬ日はなし』という古歌も残っている。この歌の「清水」をとって「清水坂」という名が付けられたと考えられている。（品川区ＨＰより）
桜坂（または、さくら坂）は東京23区内に少なくとも6か所はあります（足立区新田、杉並区上井草、港区六本木、港区赤坂、港区高輪、大田区田園調布）..福山雅治が歌った「桜坂」は、ココ大田区田園調布（旧中原海道）ですが、マナーの悪い観光客が増えてトラブルもあるようです。（まさ・なち調べ）.
「旧仙台坂 (くらやみ坂)」江戸時代(1603～1867)に，この坂の中程から上にかけて仙台藩伊達陸奥守の下屋敷があったことから，東大井四丁目と南品川五丁目の間のこの坂は仙台坂と呼ばれていました。 しかし，現在は青物横丁に抜ける坂道が拡幅され交通量が増加したために，その坂の方を一般的には仙台坂と呼ぶようになり，こちらは旧仙台坂と言われるようになりました。(坂の標識より抜粋)
「ぎょうにんざか」 寛永の頃，出羽（山形県）の湯殿山の行人が，このあたりに大日如来堂を建立し修行を始めました。次第に多くの行人が集まり住むようになったので，行人坂と呼ばれるようになったといわれています。(坂途中にある説明板より抜粋)…坂のほとんどは下目黒1ですが坂の上部のみ品川区上大崎4です。
「闇坂(くらやみざか)」…むかし、坂側に八景園という遊園地があり、その反対側に加納邸があって、この坂道は細く曲り、八景園の樹木がうっそうとおおいかかり、昼間でも暗かったためにこの名がついたといわれている。(大田区設置の標識より)
相生坂の名称は，古く江戸時代から呼ばれていた。その由来は，御殿山方面から宝塔寺（東五反田１丁目）前を通る道と，この坂のある中原街道が，雉子神社(東五反田１丁目)の手前で合流していたことにもとずくとされる。昔は急坂で険しいものであったが，だんだんと道路整備がされて現在のようになった。別名を 雉子の宮坂 とも言う。(坂の標識より)……。五反田駅から中原街道(桜田通り)を北東に500mほど上る坂です。
この現在「ひゃくたんざか」と呼ばれている坂は古くは「ひゃくだんさか」と呼ばれていた。このあたりは目黒川に向かって傾斜している台地の端にあたり、その傾斜が段々になっていることから名づけられたという「百」とは「数が多いこと」を意味することばで「段々が多いこと」から「百段」になり、のちに「百反」に転化したもとと考えられている。(品川区教育委員会設置の坂標より)
「御殿山の坂(gotenyama-no slope)」 このあたりは江戸時代に将軍が鷹狩の折りに休んだ品川御殿があった場所で、御殿山と呼ばれている。もとは急な坂であったが、何回かの修理でゆるやかになった。 (品川区教育委員会)
「さいかちざか」 坂名の由来は，坂の右手に「さいかち原」があったからとも，両側に さいかちの木があったからともいわれる。 さいかちは豆科の落葉高木で，以前は このあたりの山野に自生していたものである。清水山あたりには 昭和三十年代まで巨木が残っていた。(坂の標識より抜粋)
「八ツ山の坂(Yatsuyama-Slope)」…このあたりは武蔵野台地の突端にあたる丘陵で、海岸に突き出た洲が八つあったところから八ツ山と呼ばれた。この地にある坂のために、いつしか八ツ山の坂という名がつけられた。 この道は、もと三間道路と呼ばれ、道幅は三間(約6ｍ)で，あたりには人家も少なく、夜はさびしい通りであったという。 (東京都品川区教育委員会)
北条時頼が行脚して中原に来たが難治の病にかかったが、井戸水を使用したところ程なく全治、その井戸は沼部に一つ、中原に一つあった。後に中原の井戸を沼部に移し雌井(めい)、雄井(おい)と称した。おいと坂は即ち雄井戸坂のことであろう
現在の鵜の木ニ、三丁目付近は昔多摩川の河川敷であったので河原の地名がある。坂名の由来は、河原に出る坂道であることによる。今は「切通」になってゆるやかであるが、以前は道幅も狭く急な坂で、河原の畑を往来する荷車などは難儀をしたという。(大田区設置の標識より)
「急坂(きゅうざか)」、別称「五丁目の急坂」…丸子川に架かる庵谷橋から緩やかにカーブしながら北東に上る坂です。全長はおよそ350メートル、平均斜度は5度で坂下は緩やかですが坂上に行くほど急になっていて、特に2本ある坂標(坂上と坂の中程)の間は原付バイクも苦しそうです。・・ちなみにこの道路は上り方向の一方通行です。
昭和の始めご、坂付近に「どりこの」という名の清涼飲料水を開発した医学博士が屋敷をかまえたので、誰いうとなく「どりこの坂」と呼ぶようになったといわれている。(坂の標識より抜粋)…←ってことは「"どりこ"の坂」ではなく「"どりこの"坂」なんだね。
【大田区文化財】今こそゆるやかな坂道であるが、昔は相当な急坂で、あたかも薬草などを刻む薬研の溝のようだったところから、別名薬研坂と呼ばれた。この坂の上からは、かつて大森の海辺より遠く房総まで一望でき、この風景を愛した人たちにより「笠島夜雨、鮫洲青嵐、大森暮雪、羽田帰帆、六郷夕照、大井落雁、袖浦秋月、池上晩鐘」という八景が選ばれ、八景坂というようになったといわれている。(大田区教育委員会)
太古の多摩川が武蔵野台地の南側を、流れを変えながら削ってきましたが、その段丘にある坂なのでその西側(多摩川側)は大きく開けていたと思われます。現在では多摩川縁まで1km以上あり、多くの建物が建ったことで富士山は見ることができません。
田園調布せせらぎ公園内にある坂で、ジグザグに上ります。公園内にある３つの坂のうち「いろは坂」だけは自然の雰囲気を残すため、階段は土が出ているところもあり、落ち葉もほとんど清掃していません。
長い間名前の由来は不明でしたが判明。坂の付近に住む方の曽祖父の名前が太郎左衛門、祖父が幸蔵さんで、近所の人は太郎幸さんの家、太郎幸さんの坂と呼んでいました。(嶺町地区公報誌 さかみち より)
大森駅前池上通りから山王の高台に続くこの坂道は、大正から昭和にかけて坂の中ほどに居を構えた第二十三代内閣総理大臣「清浦奎吾」にちなんで「清浦さんの坂」と呼ばれていました。都心から程近く、海の見える緑豊かな大森山王周辺の高台は、閑静な住宅地として人気があり、多くの政治家や文人などが暮らしていました。(大田区設置の標識より)
