鶴岡八幡宮、永福寺と並び源頼朝創建の大寺。1185(文治元)年に父義朝を弔うために創建。義朝の首がここに葬られた。また政子や実朝もこの付近に埋葬されたとされる。成朝作の黄金の阿弥陀仏や運慶作の五大尊などが安置され、源氏の廟所として壮麗な伽藍を誇ったが、江戸時代初期までには廃絶。大河ドラマ「平清盛」第一話冒頭のシーンはこの寺の柱立の儀。
幕末期、近藤重蔵が蝦夷地を探検した際に、当地のアイヌ民族が源義経を崇拝していることを知り、寛政11年に義経の像を神体として創建した。社伝によれば義経は平泉から蝦夷に逃れ、当地のアイヌ民族に舟の作り方や機織り等を伝授し「ホンカンカムイ」と呼ばれて慕われたという。一説には、アイヌ民族の文化神・オキクルミカムイが降臨した聖地に義経を祀り、義経とアイヌの神を同一視させて和人に従属させようとした、とも。
